【新唐人2013年07月27日付ニュース】中国の不当に高い薬価の大半が”接待費“だと言われています。7月24日、福建省漳州(しょうしゅう)市で医療腐敗事件が暴露され、同市の病院73か所すべてが事件にかかわっていることが明らかになりました。この医療腐敗の根源は一体どこにあるのでしょうか。
原価が1元(約16円)にも満たないクリンダマイシンリン酸エステル注射液の小売価格は11.5元。薬品が製薬工場から患者の手元に届くまでの流通過程には、いくつもの関所が設けられています。その過程において、医薬品販売員は何度も接待を行うため、薬価の80%が接待費になってしまうのです。
中国メディアによると、医者が高額の薬を出したがるのは、“病院が薬販売で医者を養う”からだそうです。しかし、実際には中国の公立病院の薬価は政府の管理を受けています。現在、病床が100床以上の公立病院では落札価格に基づいて薬品を購買し、その後15%を加え、患者に販売しなければなりません。
民間では“流通の環節が多く、その度価格が上がる”、“薬を売って医者を養う”などの言葉は、ただ、国家発展改革委員会と衛生庁の“嘘”や“言い逃れ”にすぎないと考えられています。
薬価の不当な高値の本当の原因は、“医薬品の集中入札”、“医薬品の値上げ率管理”、“医療機関による「二次協議価格」の禁止“など市場規則に沿わない3つの政策だとみられています。この3つの政策によって、政府機関に医薬市場における巨大な権力と利益が与えられているのです。
中国の医療機関幹部 趙慶海さん(仮名)
「つまり行政機関の公務員は賄賂を受取っており、公務員の収賄が医者の収賄を招いているのです」
中国の医療機関に勤務する趙慶海さんは、薬価の高値問題解決は、当局が“トラ”を叩くか、“ハエ”を叩くかにかかっていると指摘します。また、当局が漳州市の病院73か所すべてが事件に関与していると強調する目的は、処罰を回避するためではないかと疑問視しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/25/atext937705.html (中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)